★如来・如去としてのマハヨギ・パイロットババジ猊下
我が師マハヨギ・パイロットババジ猊下は、世界中から集まった10万人もの信者の見守る中で、5日間の公開土中サマーディーを行われました。土中サマーディーは通常3日間が限度です。摂氏45度から50度に至るインドの気候では、入定中肉体がもちません。5日間の土中サマーディーは肉体にとって極めて危険です。

このサマーディーに入定する直前のお写真は私が撮りました。真如に去る状態なので如去と呼ばれます。
反対にサマーディーからこの世界に還ってこられる時は、真如から来生(らいしょう)するので如来と呼ばれます。如来と如去はワンセットになっています。
何も知らない人は公開サマーディーをショーだと思うか、イカサマだと思います。そうではありません。それならば、インド政府がババジ猊下やヨグマタジ(相川圭子師)を「世界で二人しかいない政府公認のサマーディーヨギ」として認めるはずがありません。
インドのような大国の国家機関が認めるのは、猊下とヨグマタジの公開サマーディーの実績があるからです。2000万人のサドゥー(遊行者)の最大集団である【ジュナ・アカラ】が猊下やヨグマタジの公開サマーディーを真実と認めているので、インド政府も追認する形になっています。
★公開サマーディーの意義
何も知らない方が公開サマーディーを知ったとき「一体何のためにするのか?」「それはただのショーではないのか?」などと、斜に構えて考えてしまうことがあります。でもそれは違います。ババジ猊下は公開サマーディーについて、以下のように説明されました。
「サンカルパ・サマーディーヨギとは、サンカルパ(意思)の力で、何時でもどこでも自由自在に、サマーディー世界、真如へ往き来できるステージのヨギのことだ。
サマーディー成就者がサマーディー世界に入定するとき、肉体という粗大な身体では往けない。微細体、アストラル体と呼ばれる身体でしか真如には往けないので、意識体が肉体から離れて、微細身に乗り換えるのだ。
そしてここで重要なのは、真如に入定するとき、肉体が医学的には死亡状態になることだ。肉体は死亡状態でも、サマーディー成就者の意識体は死の世界に往かないので、必ずこの世界に還ってくることができる。
一般の人の目からすれば、一度死んだ者が生き返って来るとしか見えないがそうではない。死んで生き返るのでない。死んだらこの世界には戻ってこられない。サマーディー成就者は死の世界ではなく、サマーディーの世界に往く。それ故、意識的にこのマーヤ(幻想)の世界に戻って来られる。
サマーディー成就者以外、誰がサマーディー成就者であるか知ることはできない。覚者のオーラが観える能力を持った人は稀なのだ。だから、世人が覚者を覚者として認識することは困難なのだ。
しかし人々が、“サンカルパ・サマーディーヨギがサマーディー世界に往くとき、肉体的には死亡するがキリストのように復活する”、“第4サマーディーの成就者だけが公開サマーディーを成就できる”という事実を知っているならば、公開サマーディー成就者が真のサマーディー成就者であると認識できるわけだ。だからヒマラヤのアヴァター(神の化身、権化)様達は、数千年もの間この事実を人々に周知させた」
「サンカルパ・サマーディーヨギが公開サマーディーを行うことによって、人々は真如の世界が実在することを知り、反対にこの世界がマーヤであるという事実を知ることになる。真如はサマーディーとかニルバーナ(涅槃)とも呼ばれる。人々は公開サマーディーを目撃して、生は幻想であり、死もまた幻想であることを知ることになる。
マーヤの世界が一切皆苦であることを実感している人は、覚醒を望むようになる。修行者も信者もサマーディーを成就することを願うようになる。
これが公開サマーディーをする1つの理由なのだ」
「それともう1つ別の理由がある。サンカルパ・サマーディーヨギがサマーディー世界に入定するときと、そこから還って来るとき、ヨギは清浄で至福と智慧に満ちたサマーディーエナジーを放射する。その解脱のエナジーを蒙(こうむ)れば覚醒に近づくことができるから、人々は公開サマーディーに集まる。
あるいは、病気が治ったり健康になったりする人もいる。半身不随で立てなかった人がサマーディーエナジーを蒙り、一瞬にして歩行できるようになった例もある。これらは公開サマーディーに参加する人々が受けるご利益だ」
実際、私はヒマラヤで240日間不眠断食座禅中に半身不随になり、立つことさえできませんでした。歩行することなど夢のまた夢でした。その私にババジ猊下はサマーディーエナジーを照射され、たった3日で歩けるようになったのです。
後でMRIの撮影写真を見た医師達は口を揃えて言ったものです。
「こんな状態で歩ける人などいない。これは奇跡です」
誰が何と言おうとこの事実は変わりません。ババジ猊下とお会いしてからこんな奇跡は何度も見聞きし、実際に何度も体験しました。私は何度も奇跡を体験しました。論より証拠です。
◎土中サマーディー
ババジ猊下は、こうも仰られました。
「今度は公開サマーディーを成就するサンカルパ・サマーディーヨギの立場で語ろう。
最初に考えられたのが公開土中サマーディーだ。土中に3㎥の穴を掘った空間に、3日以上入定する。
2日までなら酸素があるから、誰であれ土中に留まることができる。だが、3日目には酸素がなくなり生存できない。
サンカルパ・サマーディーヨギが真如の世界に往くとき、肉体は死亡状態だ。ということは、酸素がなくても何の問題もないということだ。人は死んだら呼吸しないからだ。したがって、3日以上土中にいて、なお且つこの世界に戻って来た人は、最低1日間はサマーディー世界に往って来たことを証明することになるわけだ。
酸素がなくなる2日以内にサマーディー世界に入定しなくてはならない。それを過ぎれば酸欠と二酸化炭素中毒で死んでしまうからだ。殆どの修行者は土中サマーディーを行っても真如に往けず、ただ死んでしまう。
今までも沢山の人々が土中で死んでしまった。だからインド政府は法律で公開サマーディーを禁じている。私は108回以上公開サマーディーを成就しているので、例外として認められている。ヨグマタジも特例として認められている。
伝統的には3日間行われるが、呼吸の調整によって生きられると疑う人もいるので、私は5日間以上の土中サマーディーを行った。ヨグマタジも5日間行った」
私はこのお話を伺い、心底驚嘆しました。釈尊(お釈迦様)は、修行を始めて6年後にサマーディーを成就しました。たった6年でニルバーナを成就する存在はそう多くありません。釈尊はヨガの修行をしていたので、その悟りのステージを「サマ・サマーディー(正定)」と名付けました。八正道の最後のステージである、あの正定です。ニルバーナという言葉は、後年採用されたものです。
それなのに、公開サマーディーは2日以内に達成しなければならないのです!こう考えれば凄さが解るでしょう!しかも、2日以内に成就しなければ酸素不足で窒息死するという強烈なプレッシャーのもと、泰然と座禅し、無心になり、無心の遥か先にあるサマーディーとかニルバーナ、モクシャ(解脱)といわれるステージに到達するのです。公開サマーディーが口でいうほど簡単ではないことがご理解できると思います。
◎水中サマーディー
土中サマーディーを疑う人が出てきたので、ババジ猊下は水中サマーディーを行われました。
水中では数分しか息が持たないので、溺れ死ぬまで僅かの余裕しかありません。その恐怖を乗り越え、水中で無心になり、無心を遥かに超えたサマーディーを成就することの困難さは、想像に難くないでしょう。疑う方はやってみると良いです。ただし、そこで亡くなられても当方は責任が負えません。自己責任でお願いいたします。
ちなみに、ババジ猊下の水中サマーディーの最長記録は21日間です。会場にはおよそ12万人の信者が集まり、テレビ中継もされました。この時に限らず、ヨグマタジと猊下の公開サマーディーには、世界中から10万人以上の信者さんが集まったものです。
その場にいた信者さんの話ではこうでした。
「猊下が21日後に川から戻られたとき、見るに耐えなかった。魚に食われるのかどうか分からないけれど、お身体中がボロボロだった。お可哀そうで見ていてとても苦しかったわ!」
◎氷中サマーディー
氷の中に肉体を保存すれば永久に持ちます。ババジ猊下はヒマラヤの氷河で、半年間の氷中サマーディーをエンジョイされました。冷凍状態のお身体では還って来られませんので、数日間お日様で解凍します。解凍中の猊下のお写真はYouTubeで見られます。
氷中サマーディーだと、数秒の余裕しかありません。ババジ猊下は修行時代に氷河の雪解け水で沐浴したと伺ったので、私も氷河の雪解け水で沐浴して判ったことがあります。人間の身体が氷の中で冷たいと感じるのは最初だけです。すぐに火傷したような激痛に襲われ、冷たいのか熱いのか分からなくなります。
こうした状況の中で泰然と座禅して無心になり、無心を遥かに超えたサマーディーの世界に入定するのです。そう思えば、貴方は公開サマーディーに畏敬の念を持つに違いありません。
こういうことに素直である方は覚醒に近い存在です。覚者を疑い、邪念を持つ方や、覚者に対する尊敬の念がない人は、解脱には程遠いのです。アセンションはおろか、闇の世界に堕ちていくでしょう。
覚者は公開サマーディーをして「どうだ!凄いだろう!」などと自慢したいのではありません。貴方がそう思うとしたらエゴの投影です。覚者は「私が上で貴方は下だ」とか証明したいのではありません。覚者を矮小化して、自分の霊性の低さを合理化してはいけません。
ババジ猊下やヨグマタジのようなグレートマスターの魂に貴方が一瞬でも触れれば、そのような誤解は氷解するでしょう。
たった1日だけでも良いから無心になってください。そうすれば、優越感が解脱にとって危険な毒でしかないことが悟るはずです。
心を空っぽにすれば、そのような汚れた心は受け入れられなくなるのです。貴方が清浄な心でいれば、邪念は受け入れられなくなるのです。断食して身体が清浄になると、身体に悪いものは自然に受けつけられなくなるようなものです。それと同じで、心を空っぽにした後は、邪念を受けつけられなくなるのです。
ババジ猊下やヨグマタジのような最終サマーディーヨギが、つまらない功名心で公開サマーディーに挑むわけがないのです。そう思う人はご自身のエゴを投影しているだけです。
己をもって人を計ってはいけません。自分がそうだから相手もそうだとは限らないのです。特に貴方が覚者と対峙するときは、肝に命じたほうが懸命です。そうしないと、猊下やヨグマタジのようなグレートマスターの恩寵を取り逃がすことになります。実に勿体ないことです。
歴代のヒマラヤのアヴァター様達や真の覚者様達は公開サマーディーをすることで何を人々に伝えたかったのか?
もう一度繰り返します。歴代のアヴァター様達や真の覚者様達が公開サマーディーを提案したのは、ショーのためではありません。覚醒した存在はそういうエゴが落ちています。そういう汚れたマインドが嫌なので、長い瞑想をして、終にサマーディーを成就されたのです。
サンカルパ・サマーディーヨギが公開サマーディーをするのは、生死を超えた世界の実在を証明することによって、皆さんを解脱に導きたいからです。
生もマーヤであり、死もマーヤである。生と死という幻想を超えた真如の世界があることを人々に伝え、マーヤの世界、苦しみの世界から解脱してほしいが為なのです。
この世界がマーヤということを現代風にいうなら、さしずめこうでしょう。
「この世界はプログラムされたシュミレーションワールドであり、バーチャルリアリティーのような世界だ」
★シッディーパワーとサマーディー
この世界がマーヤであることを、人々は理論としては知っています。しかし、この世界がマーヤであることに確信がありません。
そこで人々を迷いの世界から解放させるために、覚者は様々なシッディー(神通力、悉地と音写)パワーを見せます。テレパシーや透視能力、念力、瞬間移動などのシッディーを人々に見せれば分かりやすいからです。
シッディーパワーに驚き、覚醒の種子がある人は畏敬の念を持ちます。そして覚者がこう人々に真実を説きます。
「こんな力は、サマーディー世界に往き来することに比べれば何ほどのものでもない。真の奇跡はサマーディーなのだ。真如が実際あることを証明するために公開サマーディーをするのだ」
「真のサンカルパ・サマーディーヨギは、いつでもどこでも真如の世界に行き来できる。覚者が真如の世界に往くときは、肉体は死ぬ。しかし、死の世界には往かない。人々からすれば、キリストのように復活したように見える。でも本当は肉体は死んでも、アストラル体で生死を超えた真如に往っているのだ」
その後に公開サマーディーをすれば、覚醒の種子がある人々はサマーディー成就を願い、修行者はサマーディーワールドが実在することを知り、修行に励みがでるでしょう。そうすれば多くの人々がサマーディーを成就することができるという次第です。
★心身一如
あらゆる覚者は、肉体は乗り物にすぎないと言います。そう言うと「我々の本体は肉体ではなく魂だ」と勘違いする人もいます。そのような謂いを非科学的に感じる方が多いでしょう。私もそうでした。魂という言葉には手垢が付きすぎているからです。魂といえば肉体を離れて独自に存在するかのごときイメージがあります。
でもヨガや仏教は心身一如論なのです。魂と肉体、あるいは、意識と肉体は不即不離の関係なのです。身体を離れて意識は無いし、意識を離れた身体は無いのです。
ただし、身体は肉体という粗大な身体だけではありません。アストラル体と呼ばれる微細体があります。幽体とか霊体とか呼ばれることがありますが、ヨガでは別の表現をしています。
★ヨガのパンチャ・コーシャ論
ヨガではパンチャ・コーシャという表現をします。パンチャは数字の5、コーシャは鞘(さや)という意味です。パンチャ・コーシャとは5つの鞘という意味です。
①第1鞘:アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)
一番粗大な身体が肉体です。
アンナ(食べ物)からできている鞘、身体という意味です。
②第2鞘:プラーナマヤ・コーシャ(生気鞘)
①より微細な身体です。生気(プラーナ)より構成されるエネルギー体です。
③第3鞘:マノマヤ・コーシャ(意思鞘)
②の内側は感情や心に関わる層です。
④第4鞘:ヴィジュナーナマヤ・コーシャ(理知鞘)
③の内側にある知性の層です。
⑤第5鞘:アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)
中心の核となる層はアーナンダ(至福・歓喜)の層です。
この歓喜鞘が宇宙の根源です。神智学ではコーザル体と呼びます。
サマーディーの世界に往くときは、意識は微細体と一如になります。ヨガのパンチャ・コーシャで語るように、第1鞘の肉体は最も粗大な身体です。肉体にはマインドという意識が伴います。瑜伽唯識学派(ヨガチャリア)の言うところの第六識(六感)です。これが我々の知っている意識です。仏教では六根清浄と称え、この六感・六根を清浄にします。するとサイキックパワーが顕現する場合もあります。それで、第六感・シックスセンスがサイキックな意識と誤解されるようになりました。
実は仏教では、五識+意識を六識といいます。第六識は六感ともいいますが、これが所謂意識です。ですので第六感とは、サイキックな意識として定義されてはいません。普通の意識として定義されているのです。六識六根を清浄にすれば、サイキックパワーが生じることも有るので、第六感=サイキックパワーと世間で誤解されたのです。
第2鞘は肉体より一層微細なものです。神智学ではエーテル体と呼びます。この身体に不即不離で関係している意識は、普通の意識である第六識よりは高い意識で、サイキックな意識と言われています。
第3鞘からアナンダコーシャの説明は、時を改めて追加します。
ところで、現代物理学にブレーンワールド(膜宇宙)(※)という考えがあります。
※『我々の認識している4次元時空(3次元空間+時間)の宇宙は、さらに高次元の時空(バルク(bulk))に埋め込まれた膜(ブレーン(brane))のような時空なのではないか』と考える宇宙モデル(wikipediaより)
私は物理学の徒ではないのでうまく説明ができませんが、ブレーンワールドを詳しく聞いたとき、それはパンチャ・コーシャの現代的理解だと思ってしまいました。
覚者は、顕微鏡や天体望遠鏡などの器具を使わず、ただ内側に入ることによって現代物理学の巨塔が行き着いた理論を1万年前に発見しているのです。
いえ、言い間違えました。物理学の巨塔が知りえない真実を、覚者は1万年前に知っていたのです。その秘密はサマーディー成就者だけが知っています。ある理由があって、時がくるまで秘密を保たねばなりません。
この世界には、ワンネスを体験した人や宇宙意識を体験したと主張する人が沢山います。人類の意識が拡張した証拠です。喜ばしいことです。
でも本当のサマーディーを成就した方は、この秘密を知っています。私はその秘密を知っている人だけが、真の解脱者だと確信しています。
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