2025年春期/後期アシュラムリトリート体験談 藤田健太郎 様

2025年春期/後期アシュラムリトリート体験談
藤田 健太郎様
本日のお昼に、今回4回目の参加となるリトリートが終わり、エネルギーに満ちて眠気が全くこないので、そのまま体験談を書き始めた藤田健太郎です。
昨年末あたりにアシュラムでセバをしていた時に、スワミジさまが何気なく「次回のリトリートはゴールデンウイークに前半5日、後半5日の日程で行う予定だけど、まあ、間の2日入れたら12日間通してできるね笑、やってみたい人いるかね〜?」というようなことを冗談っぽく言われました。その次の瞬間には「あ、やってみたいです」と、まるで水を飲んでいるかのように何のためらいもなくすっと言葉が出ていました。自分でも何の抵抗もなく、あまりにも自然に言葉がでたので少し意外でした。その後、スワミジさまの目が一瞬驚き、光ったように見え、「おお〜 じゃあ、やろう」となりました。その時、何となく自分も多くの皆様も参加し、できるような気がしました。
 今回、リトリート1、2ヶ月前から、自分に様々な形の困難の壁がやってきました。これは、周囲の多くの方にも起こっているように思えました。おそらく、超えるべき壁が恩寵としてやってきたのだと思いました。自分にとって苦手で、避けたい思っている地域付き合いや仕事での人間関係のトラブル対応などが大波、小波と立て続けに6波、7波とやってきました。腹を括ってそれらに逃げずに立ち向かうことを決めました。この時、感情が動悸や食欲不振のような形で体にやって来るため、サンカルパヨガ瞑想を行い日々をつないでいました。この時、それらの感覚は未来に対する不必要な思考とそれによって作られる恐れであるとわかりましたが、払拭することはできませんでした。結局、大波が来ていると思われる現場に意を決して行っても、実際にその日には恐れていたことは全く起こらず、小波さえたっていないことに驚かされ、大きな力に助けられたと感じるとともに、それまでに自分の中で恐れを払拭できていない無力さも感じさせられたものでした。
今回、12日間のリトリート参加が2日遅れての10日間となりました。この2日間にそれらの仕事や会合があったのですが、それを人に任せてリトリートに参加するか迷いました。しかし、こちらもアバター様方の気づきの恩寵と感じていたため、仕事や会合参加を優先することを選び、そのお陰で、最後の総仕上げ、まるで凪のように小波一つたっていない現実を見ることができました。ああ、すべてお任せで大丈夫なのにな、何でマインドは自分で何とかしなきゃと思うんだろうと。
 リトリート参加中、様々な気付きがこれまでのリトリート以上にありましたが、もっとも印象的だったことは、今、お話したこのリトリート前からの体験から続く、「サレンダー」についてでした。以前から心からの感謝という感覚がわからず、ずいぶん昔にKANさんという有名なタオのマスターに「親に感謝するとはどういうことか自分にはわからない」と講演会で質問したことがあります。その時、緊張していて詳しくは忘れましたが、「それは、自分のなかの、心臓や呼吸を動かしてくれているもっと大きな根源と繋がった時にわかる」というようなことを教えてくれました。しかし、ずっとわからないままでした。
今回のリトリートに参加して、胸のあたりがぐっと温かくなり、自然に涙が溢れることが3回ありました。一回目は初日にアバター様方の写真を拝見していた時に、その奥に大きな優しさのようなものを感じた時。二回目はサマディの映画をの最後の締めくくりでのパイロットババの言葉を聞いた時。
それは「人生の諸々ではなく、生命の真実を楽しみなさい この生命は最も美しく 最も神秘的だ これほどに神秘的なものはなにもない それが「生命」だ」
という言葉でした。
そして三回目は、瞑想中7日目ほどの頃に、思考がある程度ストップし、何もない黒い壁をみていた時、二つの青い目をみました。それはよく見ていた祭壇にあるババジの目の写真と一緒でした。その翌日、瞑想中に黒い壁の奥にどうやったらいけるのかな?と思っていたら、中から黒い丸が見え、何となくその奥にアバター様方がいるような気がしました。そして、ああ、自分は本当はこの黒い丸の ”奥に帰りたい!” のだな と思いました。その帰りたい! の瞬間に胸がぐっと熱くなり、涙がでていました。
医師になってから、いやそれ以前から「生命 いのち」の追求をしてきましたが、結局、この道にたどり着いたのは、諸々の人生の命ではなく、私を人生に送り出した自分のなかの神、アバター様方、神としてのスワミジさまの元に、根源の生命に帰りたいのだなと感じました。そして、「100%帰りたいです、帰ります」と言えることが、自分の中の神に対してのサレンダーなのだな とも感じました。
このことをリトリート中のシェア会の時に、自分のためにも話しておきたいと思い話した時、胸が熱くなり、涙が溢れ、何とかしゃべりきりましたが、何か長年のつっかえが取れ、あ、ハートが開いたなと感じました。
リトリートが終わりに近づくと、ああ現実の生活に帰るんだと、そちらの世界のことを考えます。よく、覚醒するために全てを捨てて出家する話があります。現在、100%出家して戻ります!とは言えませんが、その現実に帰りたいという気持ちは何らかの執着が残っている表れであり、繰り返す現実の思考や心の働きを作り続けているのだと感じました。今回のリトリート前の体験の不安や恐れは、それをずっと手放し続けられない、現実生活に執着している自分が根底にあるのだと感じました。
すぐにはできませんが、少なくとも心の中で、現実に帰るのではなく、逆に一時的に現実に出て、再び自分の神のもとに戻る感覚を持つことに決めて、また日々のワークやリトリートに戻ってきたいと思いました。そして、日々の生活に祭壇をつくり、そこにあの黒い丸の奥の存在たち(アバター様方や自分の神のイメージ、シバやリビングマスターとしてもっともお世話になっているスワミジ様の写真など)を飾り、祈りを捧げることで、よりそこに近づき、感謝の気持ちを日々の習慣を通して培っていけたらよいなと思い、明日から実行していこうと決めました。
今回も素晴らしい気づきのリトリートをありがとうございました。最後に、もっとも大切な学びはベストな形で最大限にやって来ていると、サンカルパヨガに関わってから、これまでの数多の体験をとおして知り、覚醒の体験や神秘体験を求めず、急がなくなった自分がいることも、大きな成長だと感じました。
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