2023年 新年挨拶

2023年1月1日

Happy New Year 2023

昨年大晦日のヨグマタジ(相川圭子師)の講話では、今年は試練の年になるとのことでした。
新型コロナウイルスのパンデミック、戦争の激化が暗示されていました。
しかし、我々瞑想者は外側の世界がなんであろうと内側の神聖なる世界に還って行かねばなりません。そのためには毎日の瞑想が大事です。

我が師マハヨギ・パイロットババジ猊下は、世界中の人々に向けた昨年12月9日のメッセージで、はっきりこう申されています。
「私は誰もヨギ(猊下は覚醒したヨガ行者だけをヨギと呼ぶ)として瞑想をしていないと感じている。もしかすると、私のところにいる何人かは瞑想を実践しているかもしれない。しかし、私からマントラやディクシャを受けとった者たちでさえ、なぜ瞑想をしないのだろうか?なぜ座ることが出来ないのだろうか?なぜ静寂や沈黙を保つことができないのだろうか?それらが私の教えの大切な第一義であるにも関わらず。
日々沈黙の行を実践しているだろうか?あなたは平和で静寂だろうか?私が愛することは、あなたがあなた自身を愛で満たすことなのだ。
あなたは真実のあなた(自己、セルフ)に自らを捧げているだろうか?もしそうでないならば申し訳ないが、私は与えられた貴重な時間をあなたの為に浪費しようとここに戻って来た訳ではない。私は真実のあなたとの神聖な対話や交流の為にここにいるのだ」

瞑想者は瞑想して初めて瞑想者と言われます。人間は、マインドを離れ、内なる真の自己に向かわなければ霊的成長ができません。
幸いなことに、我々サンカルパヨガ・ファンデーションの御同朋・御同行達はパイロットババ猊下とヒマラヤのアヴァター様方の多大な恩寵を受けてきました。
例えば、日本観測史上最強の台風19号ハギビスがサンカルパヨガ瞑想リトリートat静岡を襲った時の奇跡や、気象庁と国交省が異例の会見をして、史上最大の被害をもたらす怖れがあるとして特別警報級とした台風10号海神(ハイシェン)が、オンラインダルシャンが始まる時間に直撃した瞬間消滅した奇跡はその一例です。或いは、乳がん患者の癌が三泊四日のリトリートに参加しただけで半分になった奇跡、ステージ4の肺癌患者の癌が半分になった奇跡もありました。サンカルパヨガ瞑想リトリートat富山瞑想の郷では、瞑想初心者にパイロットババ猊下とヒマラヤのアヴァター様方、そして私のアストラル体が現前した仏教で言う諸仏現前三昧の奇跡など沢山の奇跡が起こりました。

我々は、人類史上稀にみるような素晴らしい恩寵を受けていることに気づかねばなりません。パイロットババ猊下とヒマラヤのアヴァター様方のお力を自覚せず、感謝の念を持たず、起こったことが大したことはないなどと言ってしまう傲慢な態度でいたら、類まれな恩寵を取り逃がします。しかし我が御同朋・御同行にはそのような傲慢な方はいらっしゃいません。恩寵が有ることに気づけば、謙虚さと感謝の念が生まれます。従って、そのような方は、サマーディに向かい更なる精進をするでしょう。そのような真摯な求道者には結果がついてきます。
私の御同朋・御同行のように、何十時間でも深い瞑想が出来るようになり、内側の空のスペースが広がります。
反対に、恩寵が有るからといって、それに甘え瞑想をしないのであれば、いずれは恩寵も与えられなくなるでしょう。残念ながら、このような奇跡を受けても、気づきが無く、謙虚さ、感謝の気持ちを持てない方たちは堕ちて行きます。奇跡を目の当たりにしても、準備のできていない方は、元々囚われていた虚しい世界に引き返します。

幸いなことに、起こった奇跡に感謝の念を持ち続けている御同朋・御同行の皆様達は瞑想ができています。
サンカルパヨガ瞑想リトリートat静岡初級コースでは、瞑想を生まれて初めてした方でさえ8時間も座禅できました。勿論、中級リトリートの参加者達は、全員10時間以上座禅できました。中でも女子田君は16時間、ショコナンダさんは40時間の座禅を楽しみました。サリーさんはセヴァ(ボランティア)をしていたので、24時間しか座れませんでしたが、次回はセヴァをしないで48時間座禅に挑戦したいと言っています。彼女はアシュラムでも毎日瞑想しています。彼女ならやり切れるでしょう。
私の体験では、ヒマラヤで2時間以上座ると無心になりました。無心になれば72時間、或いは96時間くらいは、断食して寝ないで座禅できました。無心で在れば時間はないので、3日、4日はあっという間なのです。もしかしたら私は96時間以上座禅していたのかもしれませんが、無心なので憶えていません。瞑想後に時計を見て、3日経ったとか4日経ったとか気が付いたのですが、日数をチェックしていたのも最初の内だけで、すぐに気にしなくなりました。
貴方が長時間座ることが出来たら、いずれ貴方も無心を体験します。そしてそうした状態が240日過ぎたところで猊下はこう仰いました。
「これ以上瞑想すれば後3か月で死ぬ。貴方は達成したのだから、その臨在を人びとにシェアするために日本に帰国しなさい」
私は内側の世界が素晴らしすぎて五濁悪世のこの世界に戻りたくはありませんでした。
しかし、パイロットババ猊下のお言葉、猊下のエナジーにマインドが翻されました。ヒマラヤを離れたくなかった私は、泣く泣くヒマラヤから降りてきました。
その理由は、皆さんの霊的成長を助けるためです。皆さんのサマーディを成就するためです。そしてその願いが叶い、皆さんのサマーディへの種子が発芽しています。種子が無かった人にも種子が形成されてきました。
長時間座れた方は、いつか私のように240日間不眠断食座禅を成就できるでしょう。
最後に、長時間座れた方々がこんなことを私に言いました。
「こんなに長く座れたのは私の力によるものではありません。ヒマラヤのアヴァター様方、ババジ猊下、スワミジ師の臨在のお陰によるものです」
素晴らしい領解(りょうげ)です!彼ら、彼女たちは、自分の力により座りきれたと己惚れたりはしていません。或いは、聖者の恩恵に浴しているから瞑想しなくて良いなどと油断などしていません。こういう人々が現れ始めたので私も幸せです。
彼ら、彼女らは、まだ発芽したばかりですが、このまま、瞑想を深め、「ワールドピース・キャンペーン」「ガイア(母なる地球)保護」「人類覚醒のワーク」を続ければ、いつの日か皆さんにサマーディという大きな蓮の華が咲くことでしょう。そうなれば、私もヒマラヤから戻ってきた甲斐が有ります。

世間には自分に起こった僅かばかりの体験に固執して、世の覚者様達をジャッジする哀れな人たちも多いようです。そういう人達は、自分が空っぽになれないので、あれこれ思考でいっぱいになります。そうしてパイロットババ猊下のような偉大な覚者や、地球上の他の覚者を比較してみたり、自分はその高みに立っていないのに、あたかも達成した人のようにあれこれジャッジし始めます。そして彼ら、彼女らが受けた恩寵を無駄にしています。そういうことをしていると、早晩咲いた花は枯れていきます。それはマインドの病気です。死に至る病です。瞑想ができているかいないかだけが、貴方達の覚醒の基準です。

私の御同朋・御同行は、外側の千と一つのマインドゲームから離れましょう!
どうか貴方の内側の世界に揺蕩ってください。内側は自然(じねん)に出会う場所です。
サンキャ哲学では自然をプラクリティ(自然・自性)と申します。そのステージは「光と至福・ワンネスの体験」の遥か彼方にあるものです。「光と至福・ワンネスの体験」といっても色んな層が有ります。私が17歳の時に体験した「光と至福・ワンネスの体験」は素晴らしいものでしたが、それさえも、サマーディ(ニルヴァーナ・真如)のスタートラインである第一サマーディの光の世界に比べれば何ほどのものではありません。第一サマーディをエンライトメントと言いますが、それをヒマラヤの頂上とすれば17歳の体験など1ミリの高さ程度しかありません。その「光と至福・ワンネスの体験」もプラクリティに還る体験からすれば何ほどのものではありませんでした。
エンライトメントの遥か手前の「光と至福・ワンネスの体験」をしただけの人が、ビヨンド・ビヨンド・ビヨンド・エンライトメントのステージを知りもしないのに、それらを下に見て、サンキャとヴェーダを語り、あれこれジャッジしているのをよく見かけますが、エンライトメントさえ実現で来ていない人々が、観念遊戯で理屈を言っても虚しいものです。
私はこれまでサマーディの真実を知っていた方々には数人しかお会いしていません。
それをご存じだった方は、我が師パイロットババ猊下やヨグマタジ、そしてパイロットババ猊下が公開サマーディに導いた数人の御弟子さん達だけです。
そして”12,000年間肉体を変えながら生きている”と言われるマハ・アバターラ・ギリ・ババジ(通称マハ・アバターラババ)やアバターラ・ギリ・ババジだけがその真実を更に深く、更に高い次元で教えてくださいました。
私の体験がサマーディであると最終的に確信できたのは、ヒマラヤのアヴァター様方のお陰です。

自然に還れば自然を超えた純粋観照者に還ります。純粋観照者は修行未熟者が語るような、マインドの観照者なんかではありません。サンキャで語る「光と至福・ワンネスの体験」はアハンカーラです。これはエンライトメントのステージです。我慢とかエゴとか翻訳しているので誤解しますが、アハンカーラはアスミータであり、仏教ヨガ派である瑜伽行唯識派の言い方では第七識である末那識です。意の識である、意識、即ち、第六識のその前に在る意識ですから、言葉を変えて言えば超意識です。
こういう体験をしたことが無い人が、低い段階のワンネス体験を以て、エンライトメントを遥かに超えた純粋観照者の世界を低いものとジャッジして得意げになっているのを見ると悲しくなります。

最後に中国の浄土教の祖師の一人である善導大師の言葉を我が御同朋・御同行達に贈ります。
「仏に従いて逍遥(しょうよう)して自然(じねん)に帰す。自然はすなわちこれ弥陀の国なり」(善導大師著『法事讃』より)
この自然極楽浄土を超えた世界が純粋観照者の世界です。

南無阿弥陀仏
Hari Om Tat Sat
Om Namo Narayan
Aum Namah Shivaya

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マハヨギ・パイロットババジ猊下が2022年12月9日にライブ配信された講話に字幕を付けたものです。どうぞご覧下さい。

 

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