インドの夏は過酷です。毎年、摂氏50度になるところもあります。マハヨギ・パイロットババジ猊下が公開サマーディーの1つであるエアタイト・サマーディーをされた時は、摂氏45度以上ありました。
公開サマーディー中は激しい日差しを避けるため、カーテンで日光を防ぎました。定期的にカーテンを開けて、サマーディー中のババジ猊下のご様子を信者の方々にお見せするのですが、ある時カーテンを開けたら猊下のお姿が消えていたのです。どこにも身を隠す場所が無いことを私は知っています。地下トンネルなどありませんでした。
写真:公開サマーディー中にババジ猊下のお体がアストラルトリップして消えられた時
司会進行役をしていたババジ猊下の弟子は、何が起こったのか分からず一瞬沈黙してしまいした。暫くして、彼は興奮して突然何かを話し始めました。彼は英語ではなく、ヒンディー語で話していたので、私には理解できませんでした。
そこで、側にいた兄弟弟子に頼み、英語に通訳してもらいました。彼の通訳によると、「ババジ猊下はこう仰っていた。現在の気温は暑すぎる。この暑さでは、サマーディー中の肉体が持たないかもしれない。その時は、肉体を空間移動して他の場所に移すだろう。そう話していたことを思い出した!」と言う内容でした。
勿論、トリックだと疑う人もいます。確かに、マジックでやろうと思えば出来るでしょう。でもそう思う方は、覚者にご縁がない方でしょう。
私がこのお話を聞いていると、突然見知らぬインド人が私に近づいてきてこう言うのです。
「今、ドイツのババジ猊下の信者から電話が来て、猊下がドイツに現れたというのです。猊下は現在公開サマーディー中ではないのか!何故ドイツにいるのか?そう言ってきた!」という驚きの内容でした。
私はそのインド人と初めて会ったのですが、どこか懐かしく、過去世から知っている人に感じました。顔や姿には見覚えがないけれど、絶対知っている人だという確信がありました。それは不思議な感覚でした。
そこで、私はババジ猊下のマネージャーに聞きました。
「今、ドイツから電話があってババジ猊下がドイツに現れたという知らせを聞いた。誰がその電話を受け取ったのですか?」
すると、その場にいた全員が「ドイツから電話は来ていない。一体誰がそんなことを言っているのかい?」そう言うではありませんか!
私はピンときました。あの方はババジ猊下だ!猊下が姿を変えて私の前に現れたのだ!と。
数日後、ババジ猊下が公開サマーディーから戻られた時に、私は猊下に伺いました。
「あの時のインド人は猊下でしょう?」
ババジ猊下は「やはり見抜いてくれたか!」という表情を浮かべながら、ニッコリと私に微笑んでくださいました。
爾来、私はババジ猊下がアストラル体で私のところに来られた時は、悟るようになりました。
Om Shanti Shanti!(愛と平和を!)