ファンデーション代表者に任命される

密閉されたガラスチェンバー(ガラスで囲われた密閉空間)の中で行われた、マハヨギ・パイロットババジ猊下のエアタイトサマーディー。2日までなら誰でもできますが、3日目は酸欠と二酸化炭素中毒で死亡します。今までも沢山の行者が「公開サマーディー」をしてそのまま亡くなってしまいました。

或いは、弟子を公開サマーディーに導けるステージに到達していない自称グル、即ちサンカルパ・サマーディーヨギのステージに到達していない自称グルが、道半ばの弟子に公開サマーディーをさせて殺してしまったこともあります。その自称グルは殺人罪で起訴され、有罪判決を受けて投獄されました。

インド政府は公開サマーディを原則禁止しています。例外は我が師ババジ猊下とその兄弟弟子のヨグマタジ(相川圭子師)だけです。「インド政府が認める公認のサマーディーヨギ」とはそう言う意味です。

政府の役人が覚者を判断しているのではなく、聖者の団体がババジ猊下やヨグマタジをサンカルパ・サマーディーヨギとして認めているのです。インド政府はそれを追認しています。その事自体、インド人のスピリチュアリティーの高さを物語っています。

現インド首相のモディ氏をはじめ、インドの政財界には猊下の信者が沢山います。

先日、「ナショナルジオグラフィック」で環境保護を訴える番組がありました。その中でモディ首相が登場し「インドの化石燃料から自然エネルギーの変換率は世界でトップである」というナレーションがあるではありませんか!

自然環境保護を説くババジ猊下の教えを、モディ首相がそのまま実践しているのだと解り嬉しくなりました。自然エネルギーの絶対数はドイツですが、転換率はインドが最高なのです。

その上、モディ首相は番組の中で「私は30歳までヒマラヤの修行者だった」と告白しているのです。つまりモディ首相は猊下の信者ではなく、弟子になるのです。最終解脱者を師に持つ首相とインド人は幸せだと思いました。

インドでは古来より、地上の権力者が覚者の教えに従う文化伝統があります。釈尊(お釈迦さま)の信者になったマガダ国のビンビサーラ王や、その後そのあたりを統治した、あの有名なアショーカ王、カニシカ王などが良い例です。

地上の権力者が覚者という、いわば天上の指導者の教えを聞くシステムはとても素晴らしいです。インドではどんな偉大な王よりも、乞食の身なりをした聖者が重く見られる社会システムがあります。

私は社会差別の原点になっているカースト制度は大嫌いです。しかし、地上の王より一介の乞食サドゥー(遊行者)の方が一段上のカーストとして定義される、その一点だけは評価しています。覚者がリスペクトされればいいので、他のカーストは要らないですね。

2003年、エアタイトサマーディーの時は世界中から12万人もの信者さんが集まりました。いつものように、テレビ中継もされました。

この公開サマーディーが終わった直後に、猊下は私と私の弟子と友人を呼びました。猊下は皆の前でこう私に仰いました。

「【サンカルパヨガ・ファンデーション】を立ち上げなさい。貴方はその代表者になりなさい」

その当時ファンデーションの名乗りを許されていたのは、猊下の【マハヨギ・ファンデーション】とヨグマタジの【ヨグマタ・ファンデーション】の2つだけでした。

私は「世界に二人しか居ないサンカルパ・サマーディーヨギのみが名乗れるファンデーションを名乗るのは畏れ多いことです。謹んで、ご辞退させていただきます。他の名称にします」と猊下の申し出をお断りしました。

しかし、猊下は「いや、ファンデーションの名称が良い。その名前がベストだ」と私を押し切りました。

爾来、私はファンデーションの代表者になりました。とは言え、私はマスターの器ではないので、表に出ずに、私の弟子や信者にだけ瞑想指導してきました。

しかし、「12,000年肉体を変えながら生きている」と言われるマハ・アバターラ・ギリ・ババジ(通称マハ・アバターラババ)やアバターラ・ギリ・ババジのような世界的に有名なアヴァター(化身・権現)様たちから伝授された教えを秘密にしておくことには忸怩(じくじ)たる思いがありました。

ババジ猊下やヨグマタジ、鎌倉の太母(たも)様といった世界的に有名な覚者様達から教わった叡智を「このまま埋もらせたままで良いのか?」と煩悶していたことは事実です。

今、時が来て、私はご縁のある方だけに私の体験した世界をシェアできる状況になりました。勿論これは茨の道でもあるでしょう。実際、猊下やヨグマタジさえも疑い、ジャッジし、攻撃する人たちが居ます。その人たちは、キツネやタヌキなどの動物霊レベルの者たちです。自分がサマーディー成就者と己惚れた彼ら、彼女たちは覚者(仏陀)をジャッジします。

私にも同じ体験があります。そういう人達は自分が何をしているのか解っていません。実に勿体無いことです。ただ面白いことに、そのような人たちは、自然に覚者の周辺から堕ちていくように設定されています。

時代は極端な二極化に向かっています。アセンションに向かう者たち、高い世界に上昇する者たち。反対に、今より更に低き世界に堕ちていく者たち。

我々はどちらの道も選べます。

それならば、エゴではなくノーエゴの道を、闇ではなく光への道を、軋轢や争いの道ではなく、調和と平和の道を選びませんか?

覚者をジャッジするのではなく覚者の叡智をそのまま頂き光の世界に還る道を選びませんか?

本当はその方がいいと思っているのでしょう?

私は仏教僧時代、「覚者をジャッジしてはならない」という鉄則を骨まで叩き込まれました。だから、わたしは今まで覚者を批判するような愚かな真似をしたことがありません。この点、仏教との出会いに感謝しています。

そして今は、ヒマラヤのアヴァター様方が提唱し、ババジ猊下やヨグマタジが主導されている「ワールドピース・キャンペーン」に微力ながらお手伝いできれば良いなと願っています。

ババジ猊下は世界最大の聖者の祭典「マハクンブメーラ」の会場でこんなことを仰っていました。

「今や仏教だの、ヒンドゥー教だの、キリスト教だのと言っている場合ではない。人間は傲慢な振る舞いによって、母なる地球の恩を仇で返している。

人間が自然に淘汰される日は近い。瞑想者、宗教者は共に手を取りあって、愚かな人々の眼を醒まそうではないか!」

人間は自然を収奪しつくしているばかりではなく、地球環境を汚染し続けています。地球に感謝するのではなく、恩を仇で返しています。私は最近、悪霊や低級霊は必ず恩を仇で返すと言う事実を、再び思い知らされる体験をしました。

シバ派最大の団体にしてサドゥー(遊行者)最大の団体でもある【ジュナ・アカラ】の最高指導者である猊下のお言葉は、ダライ・ラマ法王のお心に深く響きました。ダライ・ラマ法王はこう仰いました。

「ヒンドゥー教はアートマンと言い、仏教はノンアートマン(無我)と言う。これは大変な違いだ。でもそんなこと知ったことか!我々仏教徒はヒンドゥー教の兄弟だ!」

このお言葉で私はダライ・ラマ法王が大好きになりました。

因みに、2019年に行われたマハ・クンブメーラには、世界中から延べで1億3千万人もの信者や弟子達達が集まりました。そのクンブメーラをコントロールしているのが、【ジュナ・アカラ】です。【ジュナ・アカラ】の最高指導者であるババジ猊下とスワミ・アブデッシャナンド・ギリジ猊下がクンブメーラの最高責任者なのです。

【参考】朝日新聞デジタル版(2019年2月8日)

1億3千万人、沐浴に押し寄せる ヒンドゥー教大祭

Om namah shivay 

 

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