2023年7月金沢リトリート体験談 No.13

2023/8/2

2023年7月開催 サンカルパヨガ瞑想リトリートの体験談をご紹介します。

スワミジ師の返信はこちら

No.13 小山由記子様

❮リトリート体験談・セヴァ編❯

実は、7月リトリートが終わったらすべてのセヴァをやめたいと思っていました。

かつて私は独立・起業し、ヘアメイクの個人事務所を8年間経営していました。ホームページもなく、接待や営業も一切せず、それでも業績を順調に伸ばし、スタッフは募集しなくても口コミだけで20代~60代まで20名いました。

女性ばかりでしたが揉め事は一度も起きたことがなく、結婚して地方に行った一人以外は結婚・出産しても辞めるスタッフはいませんでした。取引先からもスタッフの評判はよく、それは私の自信と自慢であり、世間一般でいう成功体験でした。

 

ですが、いつも、みんなのために…みんなが働きやすいように…みんなが困らないように…、そんな事ばかり考えていた私は、新しい挑戦をしたくて事務所を辞めたとたんバーンアウトしてしまいました。何の為に働くのか、何の為に生きるのかわからなくなったのです。立ち直るまで何年もかかりました。今も生きてみようと思いますが、「生きる喜び」についてはよくわからないままです。

 

その経験があったから、毎回セヴァをしながらも、また自分の中の「みんなのために」が発動し自分で自分の首を締めないか、内心ビクビクしていました。

その「みんなのため」は本当は何のため?なぜそう思うのか?ということを自分に問うことをせず、ただそれを自分の性格・性質だと思い込み、みんなと関わらなければ「みんなのために」を発動させることはないと、深く関わることを避けていました。

ですが、3月のリトリートのセヴァから、これまで上手く抑えつけていたと思っていたエゴがムクムク湧き上がりました。何のためのセヴァか?誰のためのセヴァか?その問いはやがて苛立ちへと異相していきました。

そして、初めてスワミジ師からお叱りを受けた日。なぜか怒りの消失とともに、あれほど根深くあったジャッジメンタルが崩壊し始めました。

 

私がバーンアウトしたのは、みんなのために力を出し尽くしたからじゃない。自己犠牲でもなく、その名の裏にある自己憐憫でもない。巧妙に自分を欺き続けて生きてきたからです。

そのことに気づいてから、セヴァは私の時間を奪うものでもなく、私を何者かにするものでもなくなりました。

 

今回のリトリート運営のセヴァを通して自分と向き合い、自分の強力なエゴをひとつ手放せたことで、セヴァとは行為を捧げるものだと知りました。

恐れも不安も喜びさえも手放し、自分の人生に現れてきたその流れの中で、その時・その場で自分にできることをできるだけすればいい。
委ねていればきっとそれ以上でもそれ以下でもなく、ちょうどよくできるのだろう。
それがサレンダーすることであり、受容であり、自分の人生への信頼なのだと理解しました。

 

新規受付担当とオンラインダルシャン運営以外に編集セヴァにも入っていました。

ですが、PCがなくて編集作業が困難な私のためにスワミジ師は『文章作成セヴァ』という新しいセヴァを作って与えてくださいました。
文章を書くこと・皆さんに伝えることで自然に自分と向き合わされることが多く、それが私の糧になっています。

 

自分史上一番稼いでいた頃から、一気に財布に1000円もない苦渋を味わい、お金が無くなる恐怖に囚われ続けていたましたが、それもお布施の行を通してお金の呪縛から解放されつつあります。これは金額の多い少ないの問題ではなく、自分が感じる安心と不安の境に立ってみることです。

お布施もセヴァも損得感情からするならば、それは自分を苦しめるものとなり、行為を捧げるものとするならば、自己の本質へと辿りつくものとなると確信しています。
そのために繰り返し繰り返し実践を積み重ねていくだけです。

というわけで、自分を欺く「みんなのために…」のセヴァはもうやめです(笑)

スワミジ師の返信

自己欺瞞で皆の為にするのではなく、皆の為にではなく自分の覚醒の為にセヴァをするのです。

即ちそれは自利行ですが、それが結局皆の為になる、即ち利他行になるので、仏教では自利利他円満の徳と言います。

一番危険なのは自己欺瞞です。

皆の為、自分の本心の為と言いながらエゴに立ち、エゴを真我と言いくるめる詐術をしないおやゆきちゃんの成長を感じて嬉しいです。

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