「半年間の氷中サマーディの直後に解凍中のバパイロットババジ猊下」

2023年1月16日

半年間の氷中サマーディをエンジョイされた後に、冷凍状態のお身体を日光で解凍中のマハヨギ・パイロットババジ猊下のお姿です。

マハヨギ・パイロットババジ猊下のご説明では、サマーディ中、意識は肉体を離れアストラル体に移行してコーザル体に還ることもあるそうです。
その場合、意識は瑜伽唯識で言うところの六識ではなく、末那識(マナ識)や末那識を超えたアーラヤ識(阿頼耶識)になっています。

最近の言い方では超意識という言い方がありますが、その方が分かりやすいでしょう。アストラル体が超意識とすれば、さしずめコーザル体は「超・超意識」という事になりそうですが、しかし、これは定義が違うので参考までの表現です。

肉体と意識は心身一如ですが、肉体を離れれば意識も変わります。
肉体と一如の意識は第六識の意識体ですが、アストラル体としての身体は第六識の意識ではなく、言わば、超意識になっています。ここでも心身一如体ですが、質が全く違います。

アストラル体やコーザル体に還っている間は、呼吸は停止し、心臓は停止し、脳は死の状態です。つまり肉体は死の状態です。
意識が死というマーヤ(幻想)の世界に行ってしまえば、この世界には戻れない。つまり死んだまま帰って来られないというのです。
しかし、意識がアストラル体やコーザル体にサンカルパ(意思・決断)の力で移行できるヨギは真如の世界に往けます。ヨギは、サンカルパ(意思)の力でこの世界に戻って来られるというのです。

サマーディ中は、惑星間旅行をしたり、時間旅行をしたり、一如三昧の世界に還ったりします。サマーディのステージによってその内容は違ってきます。
氷中サマーディは「公開サマーディ」と違って、公開はしません。土中サマーディや水中サマーディは比較的短い時間なので、猊下の肉体を守る警備はしやすいけれど、半年ともなると不可能です。それに邪魔も入ります。
猊下は氷中サマーディ中、時間旅行や惑星間旅行などを楽しんでいると仰っていました。

アストラル体というと人間の身体みたいなものを思い起こしがちですが、そうではありません。密教では大日如来の身体を人間の肉体のようではなく宇宙として捉えますが、それが正解です。

仏教で言えば、法身、報身、応化身の区分けをする仏身論がヒントになります。
応化身は人間の肉体を持って生まれた仏陀(覚者)ですが、阿弥陀如来、大日如来のような報身佛は浄土(=宇宙)そのものと捉える見方のほうが間違いがありません。
法身仏はヨガで言えば真我独存みたいなものでしょうか。定義が違うので一緒くたには出来ません。

ヨガはパンチャコーシャ論を説きますが、之もまた人間の肉体のイメージに囚われると間違えます。

最近の物理学で言えば「ブレーンワールド(ブレーン宇宙論)」がヨガのパンチャコーシャ論に似ています。ブレーンワールドとは、我々の認識している4次元時空(3次元空間+時間)の宇宙は、さらに高次元の時空(バルク(bulk))に埋め込まれた膜(ブレーン(brane))のような時空なのではないかと考える宇宙モデルです。
この辺りのことを書いたら、それだけで分厚い本になりますのでここで止めます。私が言いたいのはアストラル体と言っても、人間のボディーのようなものでないということです。それが私の体験から言えることです。

それでは、サマーディ中に残された肉体はどうなるのか?
肉体は肉体なので、サマーディ中と雖も何日もほっとけば腐敗します。だから土中サマーディは、伝統的には原則3日間ほどでした。肉体の安全を考えてのことです。

それをマハヨギ・パイロットババジ猊下は5日間されました。熱帯のインドでは、肉体を維持できる限界すれすれの日数です。
でも偉大なサンカルパ・サマーディヨギである猊下は「ワールドピース・キャンペーン」の為に命をかけて入定されました。本当に有り難いことです。

では肉体は水中ではどのくらい持つのか?
マハヨギ・パイロットババジ猊下の水中サマーディの最長記録は21日間でした。猊下は21日間、川底でサマーディに入定されていました。

猊下が真如の世界からこのマーヤ(幻想)の世界に戻られた時どのような様子だったか?側にいた女性信者さんのお話ではこうでした。
「パイロットババ猊下が水中サマーディから還られた時は、お身体がボロボロでした。
水でふやけてそうなるのか、魚に突かれてそうなるのかは分かりませんが、体中の皮膚がボロボロになっていて、お可哀そうでとても見ていられませんでした」

このように、サマーディ中であっても、肉体は三次元の自然法則から自由ではありません。ですが、氷の中なら肉体は永久に保存されます。

一万二千年肉体を変えながら生きていると言われる、マハ・アバターラ・ギリ・ババジ(通称マハ・アバターラババ)と、同じく一万二千年肉体を変えながら生きていると言われるアバターラ・ギリ・ババジに限らず、総てのアヴァター様達は、ヒマラヤの永久氷河の中に肉体を冷凍保存されています。

マハ・アバターラババやアバターラ・ギリ・ババジに限らず、アヴァター様方は時々肉体に戻られますが、用事が済んだら氷河に戻ってお身体を冷凍保存されます。とてもエコな使い方をされています。

それでも肉体は耐用年数が限られているので時々交換します。
パイロットババ猊下のマスターであるハリ・ババジのように身体を損傷して戻るべき肉体が使えなくなった時、亡くなった方の肉体に乗り移られることもあります。
死んだ方が突然生き返リ、スタスタどこかに去っていったのを目撃した村人は驚きましたが、そこはヒマラヤの近くの村です。アヴァター様達への信仰が強い、純粋な信仰を持った方が多い地域です。
村人たちは「きっとアヴァター様があの肉体を使ってくれたのだ。何と有り難いことだ」、そう言って感涙したと聞きます。

サンカルパ・サマーディヨギとは、アヴァター様方のように、サンカルパ(意思)の力で往きたいと思った時は、何時でもサマーディ世界に往け、還ってきたいときにはいつでも還れるヨギのことです。
現在、パイロットババ猊下は「サンカルパ・サマーディヨギ」としてインド最大のアカラであるジュナ・アカラに認められています。インド政府もそれを追認しています。

サマーディ(三昧)、ニルヴァーナ(涅槃)、モクシャ(解脱)など、覚醒の定義は宗派によって違います。
サマーディはヨガ、ニルヴァーナは仏教、モクシャ(解脱)はジェイン教(ジャイナ教)の概念です。

一番ファジーといえばファジーなのはお釈迦様(釈尊)の定義です。釈尊のニルヴァーナの定義は「蝋燭の火を吹き消したような状態」です。非常に曖昧な定義なので、お釈迦様の覚醒を疑う人も多かったのです。

私が猊下に、「釈尊は解脱していましたか?」と尋ねた時、「仏陀が覚醒していたのは間違いない。仏陀がブッダガヤで覚醒した時、彼は人間が到達できる最終ステージのニルビチャール・サマーディを成就した」とお答えになりました。このお話を聞いて仏教僧だった私は安堵しました。
この後、マハヨギ・パイロットババジ猊下が、ニルビチャール・サマーディを超えた真我独存のステージに到達された話を聞いても何の驚きもありませんでした。

私は、釈尊が何故ニルヴァーナの世界を曖昧に表現したのか想像がついています。私の信者さん達にはお話ししています。

反対に、一番具体的で正確な覚醒の定義はヨガです。実に具体的でサマーディの描写が精妙です。特に『ヨーガ・スートラ』は素晴らしいです。
猊下によれば『ヨーガ・スートラ』は95%正しいとのことです。5%は極秘事項なので脚色しています。私はそれがどこの部分なのか知っています。

但し、その理論はしばしば誤解されています。クンダリーニとチャクラの関係はその典型です。
私が17歳の時に体験した光の世界、「第一チャクラからサハスラーラチャクラまで奔流のように光が上昇した体験」を、クンダリーニの上昇であり、サマーディ成就だと勘違いする人もいますが、そうではありません。
それは違います。

或る男性のブログで「クンダリーニの覚醒体験」なるものを拝見しました。彼は「第一チャクラからサハスラーラチャクラまで光の奔流が走った体験」をしています。そしてそれがクンダリーニの覚醒だと考えています。私も何度も同じ体験をしました。
彼は素晴らしい体験をされましたが、それはクンダリーニの覚醒ではありません。サマーディではありません。それはエナジーの上昇体験です。でも彼には更なる素晴らしい世界が待っています。

そのような体験をされた方は、そこに踏みとどまらずに、もっと素晴らしい世界があることを想像してください。貴方が体験した世界を更に超えた世界があるのです。
どうです、ワクワクしてくるでしょう?

私はパイロットババ猊下に公開サマーディの準備ができていることを認められましたが、まだまだ上の世界があると聞かされ、失望しませんでした。まだ素晴らしい世界が有るのだと知り喜びました。それがサンカルパ・サマーディヨギのステージです。私は来世の楽しみができました。

「スワミジ師は来世に転生するのですか?」と質問した方がいらっしゃいました。私はまだまだ未熟なのでそう考えています。
ただ、放射性物質の拡散で、バクテリアしか住めないようになった地球には転生はしません。だからこの美しきマザーアースが、青き美しい惑星のままであることを祈っています。愚かな人類に破壊されるのは断じて許せません。

マハヨギ・パイロットババジ猊下は、マーヤで苦しむ衆生を救うために、この世界に転生してくださいました。私ごときのレベルの者が、これで役割を終えたと思うのは間違いです。猊下のようにサマーディを成就しても、何度も転生して生きとし生けるものの為に奉仕することになるでしょう。

私が自利行、利他行をストップして、世間的幸福を追い求めた時は耐えきれないほどの苦難が起こりました。存在は、或るステージに立った人々の責任を自覚させるのです。
私はそれを鞭とは思いません。苦しいが、そのために私自身を成長させてくれる大慈悲だと捉えています。

マハヨギ・パイロットババジ猊下は、想像を絶するプレッシャーを乗り越えてワークされています。私なら耐えられないような十字架を背負って、一切衆生のために利他行をされています。何も知らないで猊下を批判されている方は、自ら救いの網から漏れてしまいます。実に勿体無いことです。

宇宙意識体験に比べれば「17歳の時に起こった光の体験」でさえ、何ほどのものではありませんでした。宇宙意識体験は、それまでの神秘体験を遥かに凌駕する別格の体験でした。
それを意志の力で自在に成就できるステージに在るのが、マハヨギ・パイロットババジ猊下なのです。

神秘体験をされた方は、得てして増上慢に陥りがちです。自分が体験したことに満足し、成長を止めてしまうことがあります。私もそういう時期がありました。
私にとって重要なのはマハヨギ・パイロットババジ猊下やアヴァター様達の判断です。皆様は私に対し破格の対応をしてくださいました。

ジュナ・アカラの最高指導者であるSwami Avdheshanand Giri Ji (スワミ・アヴデシャナンド・ギリジ)猊下は、州知事からの拝謁許可の願いを無視して3時間も私にお話してくださいました。

「1万2千年肉体を交換しながら生きている」と言われるマハ・アバターラババは、5時間も私にアシュタンガヨガを教えてくださいました。

同じく「1万2千年肉体を交換しながら生きている」と言われるアバターラ・ギリ・ババジは、猊下のお部屋なのに、猊下さえも追い出して、私にサマーディの密義を教えてくださいました。

ヨグマタジ(相川圭子師)に最初お会いした時も、「公開サマーディ」直後で拝謁客が溢れていたのに、4時間あまり私に話してくださいました。その時、録音したマタジの音声データは私の宝物です。

マハヨギ・パイロットババジ猊下は、何十年も私を辛抱強く育ててくださいました。本当に、私は覚者様方に感謝してもしつくせない思いです。

猊下とヒマラヤのアヴァター様方のお陰で、私はサマーディについてもう誰の判断も必要としなくなりました。私はもう「誰々に認められた」みたいな事を言う必要がありません。
私は、私に起こった事が何であるのかを既に知っています。例え、猊下にそれを否定されてもそれは揺るぎません。

Om Shanti Shanti !(愛と平和を!)

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