魂の友たちへ(中)

2020年2月10日

★公開サマーディーとは何か?

マハヨギ・パイロットババジ猊下は、公開で土中サマーディ、水中サマーディ、エアタイトサマーディを成就されています。
公開サマーディとは、この世界がマーヤであり、サマーディ、ニルバーナ等と呼ばれる真如(真実の世界)が実際に在ることを証明するための行です。つまり「証行」です。行ではなく証の行(証行)と表現することについて説明します。

◎「教行証」サマーディ

仏教では「教行証」ということを言います。教法と修行と証果のことで、仏の教えに従って修行し、悟りを証得することです。
例えば「この世界はマーヤであり、楽しいと思っていることも幻想であり、一切皆苦の世界だ。従って我々は覚醒しなければいけない」という教えがあります。これが「教」です。
次にマーヤ(幻想)の世界から解脱するには瞑想しなければならないと言います。これが「行」です。修行ということです。
そして修行の結果、サマーディを成就したとします。サマーディという証、結果を得たと言うのでこれを「証果」と言います。サマーディは行ではないのです。修行の結果悟りを得たと言うことであるので証果なのです。
その証果は公開サマーディの時、解脱のエナジーという形で皆さんにギフトされます。証果を行じるという意味で公開サマーディを「証行」と言うのです。


◎何のために公開サマーディを行うのか?

それではどうやってサマーディを証明するのでしょう?それはこういうことです。

ヒマラヤのアヴァター様方は、人々にこの世界がマーヤであることを何百年、何千年と教え続けてきました。人々に様々な奇跡を見せて、常識では理解できない世界が在ることを理解させました。


常識ではない世界のことを仏教では「非常識」と言います。つまり、「常なる識に非ざる識」ということです。世間で言う「非常識」の概念はまったく間違った使い方です。
常なる識というのは、普通の意識のことです。瑜伽行唯識学派(ヨガ派仏教)で言うところの第六識です。第六識は意の識です。意識という意味です。第六識は第六感とも言います。この概念も世間では誤解されています。仏教を学んで知ったことは、日本人の殆どが仏教の深淵な真理を知らないと言うことでした。非常識や第六感など概念の誤解がその典型です。


さて非常識という言葉を、昨今流行りの言い方に置き換えれば、「超意識」がぴったりです。普通の意識を超えた意識は非常識ですが、日本人の多くはこの言葉の真の意味を誤解しているので、超意識という新語の方が理解しやすいです。


世人はサマーディの深淵さは理解できなくても、人が空中に浮かぶとか、空中からヒマラヤのアヴァター様方が物質化して現れるとか、死んだ人間が生き返るとかいったことの不思議さは理解できます。
ヒマラヤのアヴァター様方はそういうことを人々に示し続け、「この世界はマーヤだ。貴方がたはこの苦悩の世界に囚われている。できるだけ早く解脱しなさい。そのために瞑想しなさい」という教えを人々の潜在意識にインプットしてきたのでしょう。


でも悟った事のない人々は、心の片隅で覚者の教えに疑いを持っています。そういう人たちに、この世界はマーヤであり、マーヤから解脱した存在がいることを証明するために考え出されたものが公開サマーディだと思います。


サマーディには極秘事項がたくさんありますので、すべてを話すことはできませんが少しだけお話しします。
ヨガで言うところの覚醒とは「クンダリーニの覚醒」です。といっても、皆さんがイメージしている「チャクラとクンダリーニ」とは違います。チャクラとクンダリーニはありますが、皆さんのイメージは全く事実と違います。サマーディとか、ニルバーナを体験した事の無い人が経典に書いていることを勘違いして理解しているだけです。


皆さんがおそらくご存知ないことを一つだけ言います。我々が本当に覚醒した時、サマーディを成就して根元宇宙に還る時、この肉体では往けません。肉体はまず呼吸が停止し、心臓が停止し、脳波も停止します。つまり完全に死にます。
普通の人ならこのまま死んでしまい、転生するしかありません。とりあえずは一兆のバクテリアと同化します。貴方の意識も一兆のバクテリアと同化します。
しかしサマーディ成就者はサトルボディー(微細体)でこの世界を超えて真如(真実の世界)に往きます。


パイロットババ猊下のお話では、サマーディを成就した後そのままこの世界から離れる人が98%だそうです。つまり、世人から見れば死んだまま帰ってこられないわけですが、実は違うのです。彼らは真如の世界でワンネスになっています。死んだわけではありません。生というマーヤ、死というマーヤを越えた世界に還ったのです。


覚醒していない人は、生という名のシュミレーションワールドで生きていると錯覚しているだけです。死んだ人も、死という幻想世界にいるだけです。
錯覚と言っても物質は存在します。物質が有るから幻想ではないと思いがちですが、それが幻想なのです。物質世界は現実世界ですが、現実世界は真実世界ではありません。
サマーディ成就者は生と同じように死も幻想であることを知っています。


この世界はプラクリティ(自然)が戯れに創ったシミュレーションワールドです。だからインド人はこの世界を「リーラ」と呼びます。リーラとは「神々の戯れ」という意味です。
プラクリティー(自然・自性=創造主)というプログラマーが戯れに創ったシミュレーションワールドがこの宇宙です。生もマーヤで、死もマーヤです。ただし、切れば血が出るマーヤの世界です。
物質と物理法則が有る幻想世界です。とはいえ戯れに創っているものですから、マクロの世界とミクロの世界、即ち量子の世界の物理法則が違うという変なことも起こります。
プログラマーの考えでゲームの法則が変わるのと同じ理由で、別の宇宙は別の物理法則で成り立っていることでしょう。


このシミュレーションワールドはプログラマーが創った幻想世界です。このマーヤの物理法則から抜け出すことがモクシャ(解脱)、ニルバーナ(涅槃)、サマーディと呼ばれます。


仏教ではサマーディは、集中という意味だと私は習ってきましたが、それは間違いだと知りました。学者はサマーディやニルバーナ(涅槃)と呼ばれる体験を一切していないのに、頭だけで理屈をこねるから、笑止千万な勘違いをたくさんしています。


さて、生も死もマーヤである。死んだら死という名の幻想世界、別のシミュレーションワールドに行き、転生してこの世界に戻るのだ。事の全体が幻想なのだということを夢の中の住人に教えるにはどうしたら良いでしょうか?


ヒマラヤのアヴァター様方は、人間がサマーディ世界・真如に還る時、呼吸が停止して、心臓が停止して、脳波も停止するという事実に注目したのだと私は考えています。
真如の世界に還っている間は、肉体は死んでいる。解脱していない人間は死の世界から戻れないが、サマーディ成就者の中でも特に優れた成就者はこの世界に戻ってこられる。


究極のサマーディ・ヨギがサマーディ世界に往くとき、肉体は死にます。だから普通の人でもわかります。パイロットババ猊下は心電図をつけてサマーディに入定されました。呼吸は停止して、心臓は停止します。そして数時間後にはこの世界に戻ってきます。常人から見れば「死んだ人間が生き還ってくる」という風に映るわけです。


常人は死の世界に囚われて転生してしかこの世界に戻れないが、サマーディ成就者は肉体が一旦死んでも必ずこの世界に戻ってくることが出来るという真理を民衆にインプットしたら、後はそれを証明すれば良いだけです。こういう理由で公開サマーディが伝統的になされてきたのだと私は考えています。


◎公開サマーディの種類

公開サマーディには3種類あります。土中サマーディと水中サマーディ、そしてエアタイトサマーディです。

伝統的な公開サマーディは、土中サマーディです。パイロットババ猊下のホームページには土中サマーディの例として、アグラでは7日間、デビドゥラでは15日間、ヒマラヤでの氷中サマーディでは33日間行ったと書かれています。氷中サマーディは基本的に非公開です。実際は、半年間氷の中で冷凍保存されていたと猊下は仰っていました。

・土中サマーディ
何千年も続いている伝統的な公開サマーディが、公開土中サマーディです。サマーディヨギは密閉した土中に3日以上入定(サマーディの世界に入っていること)します。


因みに、定というと瞑想と訳す人が多いのですが、本来は、サマーディとかニルバーナという意味です。釈尊は八正道の最後を「サマ・サマーディ(正定)」と名付けています。サマーディはヨガの概念で、仏教のニルバーナ(涅槃)と同じ意味です。
後代の釈尊の弟子たちがニルバーナの概念をサマーディの上位に置いたのは、つまらない宗派主義のせいです。ポップ仏教のせいです。ポップなヒンドゥー教側も似たようなことをやっています。でも覚者はそういうくだらないことはしません。そういう宗派主義は、覚醒していない弟子たちの仕業です。覚者は宗派主義者にはなりません。


二日目まで酸素があるので誰でもできますが、三日目は酸欠と二酸化炭素中毒で死にます。
サマーディヨギはサマーディ中に死の世界ではなく、生死を超えたサマーディ世界に戻ります。そうでなければ復活はできません。
だから2日を超えて3日以上土中に入定していてこの世界に還ってこられたなら、その方は本物のサマーディ成就者だとインドの民衆は理解できるわけです。


このサマーディは大体5フィート×5フィート×5フィートの穴を掘り、そこで3日以上入定するものです。1フィートは30.48cmです。7×7×7フィートの場合もあります。11×11×11フィートの場合もありますが、この場合は土中サマーディの日数が増えます。


以下は私が45歳くらいの時に、猊下が行った公開土中サマーディの時の写真です。画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スワミジとババジ-1-1024x674.jpg

私は解脱のエナジーを浴びていますので、魂が浄化され若返っています。日本人は西洋人から若く見られがちですが、この時は20歳年下のヨーロピアンから同世代だと勘違いされました。年齢的には自分の子供位の年下からため口をたたかれるのは、ちょっとだけムカッとする時もありましたが、少し嬉しいような、なにか奇妙な感じでした。


サマーディ成就者は年齢をコントロールできると言いますが、確かにパイロットババ猊下やヨグマタジも、あの頃は随分お若かったものでした。
でも最近の猊下はお年を召されました。最近は「自灯明・法灯明」のようなことを仰っていらっしゃるので、猊下は根源世界に戻る準備をされているのだと感じました。


私は猊下とハートとハートで繋がっています。インドで猊下が公開土中サマーディを行った直後の私のオーラを観てくださればそれがお判りでしょう。あの頃の私は45歳のおっさんには見えないと思います。


・水中サマーディ
次にパイロットババ猊下が初めてされたのが、公開水中サマーディです。文字通り水の中でする公開サマーディです。
最長は21日間水中で入定されました。勿論、肉体は数分で死にます。


・エアタイトサマーディ
土中サマーディ同じように9×9×9フィートのガラスの部屋で入定します。二日までは誰でもできます。三日目は酸欠で死にます。
エアタイトサマーディは、ドキュメント映画になっていてYouTubeにもアップされています。


・氷中サマーディ
基本的には公開されないサマーディです。
究極のサマーディヨギは、万年氷河の中で肉体を保存します。冷凍状態になるので、理論的には、肉体を永久保存することができます。勿論肉体は死の状態です。
植物の種子なら仮死状態でいられますが、人間のような高度な生物は仮死状態ではいられません。肉体は完全に死にます。


パイロットババ猊下はヒマラヤの氷河の中で、冷凍状態で、半年間サマーディを楽しまれた後にこの世界に還ってこられました。

 

 

 

 

 


参考「
半年間の氷中サマーディの直後に解凍中のバパイロットババジ猊下


◎サンカルパ・サマーディヨギ

ヒマラヤのアヴァター様方は、サンカルパ(意思)の力でマーヤの世界と真如の世界を往き来出来る覚者が実在することを、数々のやり方で証明してきました。
サンカルパの力でマーヤとサマーディの世界を自由に往き来できる存在をサンカルパ・サマーディヨギと言います。


仏教で言うなら如来←→如去の存在です。如来とは真如(真実の世界)の世界から来生(らいしょう)する仏陀(覚者)という意味です。如去とは真如に去る仏陀という意味です。
つまり、如来・如去とは、何時でも何処でも意思の力で往こうと思えば真如の世界に去ること(往くこと)が出来、反対に意思の力で、真如の世界から来生することが出来る仏陀を意味します。


このステージは途方もなく高いステージです。ヒマラヤのアヴァター様方はサマーディ世界に入定して、肉体が死んだことを確認させてからこの世界に還ることを何百年、何千年かけて人々の意識に刻印してきました。
パイロットババ猊下の師のハリ・ババジのように、死んだ人の肉体に乗り移り、死んだ人の体を活用して見せたりもします。或いは肉体を離れてから、他人の体として物質化して見せることもあります。


肉体が死んだ後に蘇ると聞くと、キリストの復活を思い出す方も多いでしょう。しかし、キリストは死んでから蘇ったのではないのです。パイロットババ猊下は私に真実を教えてくださいました。
「死の世界に往けば、この世界に戻ってこられない。死の世界にいってしまえば、新しい肉体に転生しなければならない。
サマーディやニルバーナ、或いは真如と言われる世界は、生死を超えた世界に往くことだ。生死を超えた世界に往った存在だけが、この世界に還ってこられる」
そうであるなら、キリストは死んだのではないのでしょう。肉体的には死んでいてもサトルボディー(微細体)がサマーディの世界に往っているので、この世界に復活できたということになります。


私は2003年に行われたエアタイトサマーディ(Samadhi in Air-tight glass chamber)の最中に、パイロットババ猊下が密閉されたグラスチェンバーから消えられた時、その場に居ました。
猊下の肉体が消えた後、いきなり知らないインド人が私に話しかけてきました。初めて会ったインド人ですが、私のハイヤーセルフは「この人を知っている。彼はパイロットババ猊下だよ」と言っていました。


その “知らないインド人” は私にこう言いました。
「先ほどドイツのババジの信者から電話があった。ババジが突然ドイツに現れたというのです。ドイツの信者は猊下がインドのデワースという町でエアタイトサマーディをしている最中だと知っているので、驚いて電話してきたのです」
私はこの話をすぐに猊下の弟子にシェアしました。私の予想どおり、「そんな電話を受けたことは無い」との返事でした。
でも彼らは何か感づいていたようです。パイロットババ猊下の周りでは不思議なことはたくさん起こります。だから、みんな不思議なことが起こると、猊下のパワーによるものだと直感するのです。


私はパイロットババ猊下が別の肉体で現れたことを確信しました。猊下がサマーディから還られてから、すぐに私は尋ねました。
「ババジ、あの時のインド人はババジだったのでしょう?」
猊下はいたずらっぽく、嬉しそうに頷きました。あれは私に対するテストだったようです。私が”知らないインド人”をパイロットババ猊下だと気が付かなければ、テストには落ちていたかもしれません。この後すぐに、猊下は私をサンカルパヨガ・ファンデーションの代表者に指名されました。


◎公開サマーディがもたらすもの

さてヒマラヤのアヴァター様方は、人々に様々な奇跡を見せて、この世界がマーヤで有ることを魂の奥底に刻印してこられました。
「覚者はマーヤを離れるときに、肉体は死の状態になる。しかしクンダリーニの上昇プロセスを経てサトルボディー(微細体)がそれぞれのサマーディ世界に往き来出来る」という事実を、人々の深層心理に刻印してこられました。
だからインドの民衆は、覚者が死んだ後にこの世界に還ってきたならばその方が本物の覚者であると認識できるのです。


公開サマーディがこのような人々の前で行われれば、覚醒を求めている修行者は感動します。
修行者は「この世界がマーヤであり、真如が別にある。だから、マーヤを離れてサマーディ成就者にならなければならない」と教えられ、それを信じて修行しています。
でも自分がサマーディを体験していない以上、心のどこかに疑いがあるものです。そういう修行者が公開サマーディに出会った時に、物凄く感動するのです。この感動は命をかけて修行してきた人ほど大きいのです。私はそのような人に何人も会いました。


その一人は大学生でしたが、公開サマーディの後に、パイロットババ猊下に弟子入りしました。彼は優れた方だったので、猊下は彼をマイナス50度の世界に裸で送り込みました。
一年後に会った時、彼はまったくの別人になっていました。彼はたった一年で聖者のオーラを醸し出していました。


公開サマーディの時、一般信者さん達は、解脱の光輪に包まれます。サマーディに往く瞬間と、還る瞬間に莫大なエナジーを蒙るのです。なので、一般信者さんも公開サマーディに参加しただけで限りない恩寵が与えられることを知っています。
私も公開サマーディから戻られた猊下の側にいただけで、10歳は若返ったものです。

 

★「ワールドピース・キャンペーン」「ガイア(母なる地球)保護」の願い

「ワールドピース・キャンペーン」「ガイア保護」は、ヒマラヤのアヴァター様方の願いであり、パイロットババ猊下、ヨグマタジの願いです。
この願いを実現するためには、できるだけ多くの人類が覚醒しなければなりません。


人類が欲望のままに地球の資源を収奪し、破壊し続ければ、地球はリベンジするでしょう。
人類の愚かな所業は、総ての生きとし生けるものを大量絶滅に追い込みます。そうなれば、地球は可愛い我が子である人類を滅ぼさざるをえません。人類の暴挙の為に、地球の全生物を殺す訳にはいかないからです。
我々の身体に癌が出来れば、我々は癌を殺すのと一緒です。癌の暴走を止めなければ全体が死んでしまいます。
しかし、ステージ4の癌が突然治るケースもあります。癌細胞が宿主の命を巻き添えにして破滅に向かう愚かさに癌細胞自身が気づいた場合、癌細胞は暴走を止めるのだと思います。
我々人類のやっている破壊活動は、癌や暴走したウィルスと同じだと思いませんか?


高度にスピリチュアルな映画である『マトリックス』の中で、エージェント・スミスがこう語っています。
「人類の分類を試みていた時だった。人類は哺乳類ではないことに気づいたのだ。すべてのこの星の哺乳類は、無意識に周囲の環境と調和を取って発展してきた。
だが、人類は違う。ある地域に移動すると、人類は自然の資源を使い尽くすまで増殖する。そして生息地域を広げることで生き延びてきた。同じように生きる有機体が、この地球上にもう1種類いる。わかるかね?ウイルスだよ。人類は病気なのだよ。この星の癌だ。君たちはペストで、我々が治療するのだ」


私はスミスの言葉に反論はできません。
最近自殺衝動に襲われ、誰でもいいから巻き添えにして死のうとして、全く無関係な人を殺傷する事件が多発しています。日本だけではなく、世界中で多発している事に注目してください。
我々人類はそういう身勝手な自殺願望者と同じことをしています。と言うより、我々人類の集合的無意識の発現が「道連れ殺人事件」なのでしょう。


そうであるなら、人類は地球を巻き添えに死のうとする無意識に気づけば良いのです。癌細胞も改心すれば、無害な細胞に戻ることがあるのですから、人類がそれに気づきさえすれば、すべてがうまくいくはずです。


母なる地球は慈悲深いので、人類を一挙に抹殺しません。地球は我慢に我慢を重ねています。
何度も何度も、天災という形で人類に警告を発しています。昨今、超大型台風、超大型豪雨、超大型地震などが、頻発しています。これは自然からの警告です。

◎熊野と富山県の立山連峰と静岡を結ぶトライアングル

地球は人類を抹殺しようと思えば簡単にできます。日本の或る一部に大地震を起こせば、世界は簡単に終焉します。例えば、熊野と富山の立山、そして、静岡県を結ぶトライアングル地帯です。


我々は、パイロットババ猊下の神秘的な力で、熊野、立山、静岡でリトリートを開くことになりました。後になって気づきましたが、熊野と立山、そして静岡を結ぶトライアングルエリアは、活断層密集地帯でした。このエリアはアースクエイク・トライアングルエリアだったのです。
そして、更に恐ろしいことに、このエリアには日本の原発の半数が密集しています。地球がこのエリアで大地震を起こせば、すべての原発がメルトダウンするでしょう。すると、地球は数十万年の間、超高濃度の放射性物質、放射能に覆われます。無論、人類などの高等生物は生き残れないでしょう。

◎原発が大量絶滅の決め手になる可能性

科学者たちによれば、今まで、大量絶滅は10回あったそうです。顕生代において起こった、特に規模の大きな5回の絶滅イベントをまとめてビッグファイブと呼ぶことがあるそうです。

3.11福島原発事故の後に私は直感しました。
地震や軍事攻撃などによって原発事故が起こる。原発はメルトダウンして、数十万年もの間、放射性物質を拡散し続ける。そうなれば、高度な生命体は生存できません。それが今度の大量絶滅の原因になると。

最近「福島第一原発原子炉内に謎の生物がいる」というニュースを発見しました。
東京工業大学地球生命研究所で特命教授を務める丸山茂徳氏はこう語ります。
「格納容器内の金属部分の表面に、緑やオレンジ色をした『バイオフィルム』と呼ばれる構造体のようなモノが見えます。河原の石などに付くぬめりと同じもので、菌などの微生物が集まって出来た物体です。水中を漂う白っぽい半透明の物体は、恐らくこのバイオフィルムが剥がれたモノやプランクトンでしょう。
原子炉内には、冷却するために注入された海水や地下水が混じっています。その中にいた微生物が、混入したのではないか。酸素がある環境なら、数百種類の生物が原子炉内で生き続けているかもしれません」
そうなのです。こういう生物しか超高濃度放射性物質の中では生きられません。


福島原発は、たった3日間電源喪失しただけでメルトダウンしたと言われています。電源喪失の前に、地震で格納容器が破壊された可能性もあると主張する人もいます。
猿が原発をコントロールできないように、人間は原発事故を完全に制御することなどできないのです。福島原発が良い例です。人間は全く何もできません。

世界中には443基も原発があります。たった3日間電源が喪失しただけで、原発はメルトダウンします。そして何もしなければ、数十万年もの間、放射性物質、放射能を世界中に拡散し続けると主張する物理学者もいます。100万年と主張する学者もいます。要は誰も分らないほど長い年数なのです。


だから原発がメルトダウンしたら、チェルノブイリのように石棺で原発を覆うしかないのです。しかし石棺の耐用年数は僅か30年です。人類は半永久的に莫大な費用をかけ続けるしかありません。
もし何もしなければ、地球上の生物の大半は死滅するしかありません。その結果、バクテリアや藻のような、原始的な生物しか生きられない世界がやってきます。放射性物質に強いバクテリアや藻のような生物だけは生存できるようです。そうなれば、我々が死んだ後転生しようと思っても、バクテリアとか藻からやり直しになることでしょう。


しかも、人類の大半は、生きとし生けるものを壊滅させた大罪によって、人間の意識を持ったままでバクテリアやゴキブリ、毒虫などに生まれ変わると主張する覚者もいます。
私はカフカの小説『変身』を思い出します。変身の主人公のグレゴールが、ある朝自室のベッドで目覚めたら、自分が巨大な毒虫に変身しているのに気づきます。身体が毒虫になるだけならまだ救いがありますが、意識は人間のままです。これを地獄と言わずして何と言いましょうか?


アマゾンを焼失しても全然問題ないとか、地球環境を破壊しても構わないなどと主張する、どこかの国の首相や大統領のような犯罪者の未来は、きっと毒虫になることでしょう。彼らのやっていることは、地球と全生物に対する最大最悪の犯罪です。
自分だけが良ければ他者がどうなろうと構わないという彼らは、悪魔というより愚鈍で薄汚い低級霊に支配されているように見えます。彼らの顔を見れば分かります。貧相で品格がありません。
小者の低級霊に支配されている人類には、悪魔がわざわざ出てくる必要もなさそうです。使い走りの低級霊で十分コントロールできるほど、人類は劣化してきています。

彼らが人間の意識を持ったまま毒虫の生を過ごせば、流石に次の生は地球を大切にしたくなるでしょう。そして、人々を愛し、高めあう世界を志すことでしょう。この世界は生きとし生けるものを大切にする世界になり、人類も他の生物も地球も救われることでしょう。
でもそうなる前に生きとし生けるもの、母なる地球を大切にすれば良いだけです。

◎天は自ら助くる者を助ける

ついこの間まで、人類は子々孫々のことを考えて自然を大切にしてきました。自然を愛し、国土を愛し大切にしてきました。
しかし、今では、多くの人間が目先の利益に振り回され、自分だけが良ければ後はどうなっても良い。自分が贅沢する為には、子々孫々の未来を奪っても良いという低級霊的邪念に支配されています。


人類は滅ぼされるその時がやってくるまで、自分がやっていることに気がつかないのでしょうか?
「環境のことなど知った事か!」とうそぶく輩は勿論のこと、利他行はおろか自利行としての瞑想もしていないのに、自分は選ばれているからアセンションに参加できるなどとタカをくくっている人達は、断末魔の叫びの中で自分の愚かさに気づくことでしょう。
そういう人たちは、「自分が選ばれた民である。従って他の人間は自分たちより劣っている」などと無意識的に他者を差別しています。それは自身の劣等感の裏返しの空しい優越感です。


例えば、良く知られているように、ナチスドイツは、完全なカルト信仰者集団でした。ナチスは卍の代わりに逆卍を使用しました。それが良くなかったと指摘する覚者は多いのです。
ドイツの戦況が悪くなると、起死回生を願い「失われたアーク」などを探し続けた話は有名です。彼らはアーリア民族がアトランティスの末裔であり、神の子孫だと信じていました。自分たちは選ばれた人種で、他の民族は劣っていると主張しました。
ヒトラーの側近で、親衛隊や秘密警察のゲシュタポのトップになったハインリヒ・ルイトポルト・ヒムラーは、金髪碧眼の白人だけがアトランティスの子孫であるアーリア民族だと主張して、他の民族は雑草だから刈らねばならないと主張しました。


勿論、我々日本人は白人でもないし、碧眼でもないし、金髪でもありません。つまり彼に言わせれば雑草だから殺されても当然です。
ナチスはアジア人などの有色人種、障害者などを殺戮しました。他国の愛国的民族主義者も殺戮しました。
そうした人々は、悪業の報いを受けて、今生で辛酸を舐めた生を送っているのかもしれません。自分が悲惨な状態で死に行く時しか、自分の所業に気づかないとするなら余りにも愚かであり、あまりにも哀れです。

覚者のワークに逆らい続けている人たちを、私は嫌になるほど見てきました。
自分が選ばれた民だと勘違いして、パイロットババジ猊下やヨグマタジのワークに逆らってきた愚かな人々の末路は哀れです。
どうか死ぬ前に自分の愚かさに気づいて欲しいと祈るばかりです。

ノアの箱舟伝説で語られるように、天の警告を小馬鹿にして、あざ笑った者達ほど、最後はみっともなく泣き叫び、恐怖の中で死んでいきます。
ノアの家族をさんざん馬鹿にして嘲り笑った人々は、大洪水が起こってから初めて自分の愚かさに気づき、阿鼻叫喚の中で死んでいきます。
その時、警告を発し続けてきたノアの家族に「何故助けてくれないのか!」などと、逆恨みして死ぬ人もいたのだと聞いたことがあります。


◎輪廻転生の悪夢から解脱することが本当の意味での救い

どうか誤解しないでください。
私は「ノアの箱舟に乗って、この生を少しでも生き永らえましょう!」などと言っているわけではありません。
箱舟に乗って、たかが数十年寿命を延ばしても、それがどうしたことでしょう。大した意味がありません。


次の生、更に次の生と転生し続けるこの輪廻の虚しさから解放されなければ、問題は何も解決しません。同じことを何百万年も繰り返し続けているこの悪夢の輪廻から解脱することだけが本当の意味での救いです。
それがサマーディ、ニルバーナ、解脱等と言われるものです。

私が若い頃は輪廻転生なんて迷信だと思っていましたが、最近の物理学者はこの世界がバーチャルリアリティー(仮想現実)である確率が50%以上あると主張する時代になりました。
この世界がバーチャルリアリティーのような世界だと覚知していない人々が、この生が一回だけで死ねば終わりだと思い、子々孫々のことを考えずに己の欲望の為に地球の資源を搾取して環境を破壊し尽くしています。
この様子をみると、現代人は聖書にでてくるソドムとゴモラの住人たちのように、滅ぼされる運命かもしれません。彼らの末路は哀れです。しかし犯した罪は償わねばなりません。


目先の経済的利益しか考えず、利益のためには地球を破壊しても良いと考えるような環境破壊論者は、ご自分で選んだ道だから、どうぞバクテリアからやり直してください。でも罪のない者たちを巻き込まずに、どうかご自分たちだけでやり直してください。
「宗教は総ての人々を救う筈だ。だから我々も救ってくれ」等と虫の良いことを言わないでください。自らの悪業を観ることもなく、改心もせず、廻心もせず、無条件に救われると主張する宗教などないのです。
自然を収奪して、生きとし生けるものを殺し続ける無慈悲で無明の人々が、自分が死に行く時だけ救いを求めるのは虫が良すぎます。そういう無慈悲を許さないことが真の大慈悲です。

浄土の教えでは、「唯除五逆誹謗正法」と言って、念仏を称える衆生は全て救われるのであるが、ただ五逆の罪および正法を謗る罪を犯したものだけは救われないと言います。
覚者の教えを誹謗し罵倒する人達は、どうか己の愚かさに気づいてください。


貴方が人間の意識を持ったまま、毒虫に変わったと想像してください。それから人間になるまで何百万年も毒虫の生を送れば、そういう生に二度と戻りたくはなくなるでしょう。そして、次の生は覚醒を目指すでしょう。
次の生は、バクテリアとか藻の類にしか転生できなくなると覚悟して、今生でサマーディを成就する決意をしてください。
と言っても虫好きの皆さん。私は決して毒虫を見下して言っているのではありませんよ(笑)


破滅が来る前に、人類は我々を慈しみ育ててくれている母なる地球に感謝して、母を大切にしていきたいものだと言いたいのです。

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